この記事を読むとわかること
- 家庭でのお金の話が、子どもの将来の貯蓄力に影響する理由
- 「お金の話はタブー」が生み出すもの
- 子どもの金融リテラシーを育てるために家でやっていること
- 何歳から・どんな話をすればいいか
私がお金で失敗してきたのは、自分がだらしないからだと思っていました。でもある時気づいたんです。子どもの頃、家でお金の話をほとんど聞いたことがなかった、と。いくら稼いでいるか、どう貯めているか、老後はどうするか——そういう話が、うちでは出てきませんでした。お金は「あるもの」で、「どう扱うか」を教わる機会がなかった。大人になって初めて、自分で失敗しながら学ぶことになったんです。
家庭でお金の話をするかしないかで、将来が変わる
金融教育の研究では、「幼少期に家庭でお金について話し合った経験がある子ほど、大人になってから貯蓄できている」という結果が多く報告されています。難しい投資の話でなくてもいい。「今月はちょっと出費が多かったな」「このお菓子は高いから来週にしよう」——そんな何気ない会話が積み重なることで、お金の感覚が育っていきます。


「お金はタブー」が生み出すもの
日本の家庭では、お金の話をあまりオープンにしない文化があります。「お金のことは大人になったらわかる」「子どもに心配させたくない」——その気持ちはわかります。でも、その結果として子どもは「お金とどう向き合えばいいかわからないまま大人になる」という現実があります。
私自身がそうでした。口座の管理を知らないまま社会人になり、気づいたら口座が31個。保険は14個で年間105万円。「よくわからないけどとりあえず入っておく」という選択を繰り返してしまったのは、お金の判断軸が育っていなかったからだと今は思っています。


うちでやっていること
特別なことはしていません。日常の中でお金を「見える化」しているだけです。
① 買い物のときに値段を一緒に見る
「このお肉、100g何円だと思う?」「特売と普通、どっちがお得かな?」という会話を自然にしています。計算できる年齢になったら、一緒に電卓を叩いてもらうことも。「お金を使う」感覚を、買い物の場で体感させています。
② お小遣いは「管理させる」
金額の多い少ないより、「自分で管理する経験」が大事だと思っています。使い切ったら終わり。「もっとちょうだい」には応じない。その代わり、「どうやったら貯められるか」は一緒に考えます。
③ 「将来のお金」の話をタブーにしない
「お母さんは老後のためにNISAってのをしてるんやで」「銀行に預けるだけと、NISAだとこれだけ違う」——子どもが理解できる言葉で、できる範囲で話しています。全部わかってなくてもいい。「そういうものがある」という認識が、後でつながる土台になると思っています。


子どもが18歳になるまでに伝えておきたいこと
子どもが18歳でNISAを始められるように、それまでに伝えておきたいことが3つあります。
- 複利の仕組み:増えたお金がさらに増える、時間が長いほど強くなる
- 収入の8割で生活する習慣:入ってきたお金を全部使わない感覚
- 「よくわからないから入る」をしない:保険でも投資でも、自分で調べて判断する力
この3つが体に染み込んでいれば、どんな制度が来ても自分で判断できます。私が30代になってから気づいたことを、子どもには10代のうちから知っていてほしい。それだけで、人生のスタートが全然違うと思うから。
まとめ:お金の話は、家族の会話でいい
金融教育というと、難しく考えてしまいます。でも、子どもの金融リテラシーを育てる一番の場所は学校でも本でもなく、家庭の日常会話です。「今日の夕ご飯、いくらで作ったと思う?」そのひと言から始めていい。特別な教材も、難しい説明も、いりません。
お金の話を家でできる家庭は、子どもが「お金と向き合える大人」に育つ環境を、すでに作れています。


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