この記事を読むとわかること
- 積み立て型保険の「実際の増え方」を計算してみた結果
- NISAと比べるとどれくらい差が出るか
- 保険を解約してNISAに切り替えた理由
- 今残している保険と、やめた保険の考え方
「多少でも増えるなら」。そう思って、積み立て型の保険をかけていました。終身保険、貯蓄型の医療保険——払い続ければいつかまとまったお金になる、と漠然と信じていたんです。でもある日、ふと計算してみました。「結局、いくらになって返ってくるんだろう?」と。その答えを見たとき、思わず声が出ました。「え、これしか増えへんの?」
「多少でも増える」の正体を計算してみた
たとえばこんなケースで計算してみます。月1万円を20年間積み立てる終身保険。払込総額は240万円。満期や解約返戻金のピーク時に受け取れる金額が、仮に260万円だとします。「20万円増えた!」と思いますよね。
でも、これを年率に換算するとどうなるか。20年間で240万→260万、つまり約8%の増加。年率にすると、約0.4%です。


同じお金をNISAに入れていたら?
比較してみます。同じ月1万円を、積立NISAで20年間運用した場合。過去の長期平均リターンを年5%と仮定すると——
- 払込総額:240万円
- 20年後の想定評価額:約411万円
- 増加分:約171万円
保険の「20万円増」と、NISAの「171万円増」。同じ月1万円、同じ20年間なのに、この差です。


怖くて少額しか入れてなかったNISAが、倍になってた
実は保険を計算していた同じ時期、NISAも少しだけ積み立てていました。「怖いし、まずは少額から」と恐る恐る始めたやつです。保険と並行して、毎月ほんの少しだけ。
ある日アプリを開いたら、その少額が倍近くに増えていました。「え、倍?」。保険の計算をしたすぐ後だったから、余計に衝撃でした。片や0.4%、片や倍。同じ「お金を置いておく」行為なのに、この差は何やねん、と。


「保険で貯める」をやめた理由
計算して気づいたのは、積み立て型の保険には「保障」と「貯蓄」が混ざっているということです。この混ざり方が、実は非効率の原因でした。
保障はあくまで「もしもの時の備え」。貯蓄は「お金を育てる仕組み」。この2つは、別々の手段で担当させた方が、それぞれの効果が最大になります。保険は保障に徹してもらって、お金を増やすのはNISAに任せる——これが、私が出した結論でした。


今残している保険、やめた保険
整理した結果、私が残したのは「もしもの時に生活が崩れるリスク」だけをカバーするものです。
残した保険:収入保障保険(働けなくなった時の備え)、自動車保険(事故リスク)
やめた保険:貯蓄型・終身・積み立て型(これらは「増やす役割」をNISAに渡した)
医療保険も見直しました。日本には高額療養費制度があるので、よほどの長期入院でなければカバーできます。手術や入院で数十万の自己負担が心配なら、生活防衛費としてある程度手元においておく方が、保険料を払い続けるより合理的だと判断しました。
まとめ:保険は「保障」、増やすのは「NISA」
積み立て型の保険が悪いわけではありません。ただ、「多少でも増える」という感覚で入り続けるのは、もったいないかもしれない。実際にいくら増えるか計算してみると、思っていたより増えていないことに気づくはずです。
一度、自分の保険の「返戻率」を調べてみてください。保険証券か、保険会社のマイページで確認できます。その数字とNISAの過去実績を並べてみる——そこから見えてくるものがあるはずです。

前の記事:積立NISAをはじめて7年。ほったらかしで増えた金額と、始めなかったら後悔していたこと
本記事のシミュレーションは過去データに基づくもので、将来の運用成果を保証するものではありません。保険の見直しは、ご自身の状況や必要な保障をご確認の上、慎重にご判断ください。投資にはリスクが伴います。余裕資金の範囲で行ってください。


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