先取り貯金は、ずっとしていました。毎月、給料が入ったら使ってしまわないように「貯金用の普通預金」に移しておく。それがある程度貯まったら、またはボーナスが入ったら、金利のいい定期預金を探して移す——それが私の「貯金」のやり方でした。でもある日、その定期を解約していました。生活費が足りなくなって、「貯金のために避けてたはずのお金」をおろすはめになっていたんです。

そこで気づきました。先取り貯金の「額」が、完全に感覚頼りだったと。何年後に何に使うかを考えず、なんとなくの金額を定期に入れていただけ。結果、生活費が足りなくなって自分で崩す——それって全然「貯金」じゃなかった。それから家計簿をつけ始めました。
職場の会計が、家計を変えるきっかけになった
ちょうどそのころ、職場で会計を担当することになりました。以前にも経験はあったけれど、その口座はちょっと違った。気をつけないと資金ショートが起きる口座だったんです。


会社の資金繰りと家計は、構造が同じです。収入と支出のタイミングを把握して、残高がゼロにならないように管理する。「なんとなく大丈夫やろ」で回してきた家計に、初めて本気で危機感を持ちました。
学費の計算で、手が止まった
「先取り貯金の額も、ちゃんと計算しなあかん」と思って、長子が小学5年生のころ、中学・高校・大学とかかる教育費を真剣に計算してみました。


公立コース(公立中・公立高・国公立大)で試算しても、1人あたり数百万円。それが3人分。頭ではわかっていたつもりでしたが、実際に数字を並べると全然違いました。「今のままで、本当に大丈夫なのか?」その瞬間、漠然とした不安が一気にリアルな恐怖に変わりました。
老後2000万円問題、そして「学費も上がってた」
そこへ「老後2000万円問題」が世間で話題になりました。

数年前に試算したときより、学費の金額が増えていました。インフレで教育費も上がっていたんです。「さらに足りへん」という焦りが、じわじわリアルになっていきました。
「お金の大学」との出会い。でも、なかなか動けなかった
「ちゃんと勉強しなあかん」と思って本屋に行ったとき、『本当の自由を手に入れる お金の大学』が目に飛び込んできました。読んでみると、なるほど、とは思った。でも、なかなか動けませんでした。
保険は知り合いから入っていたから整理しにくかった。ネットは夫がこだわりを持っていて、すぐ変えられなかった。「わかった、でも……」という状態がしばらく続きました。


一軒家購入、変動金利、そしてリベ大との出会い
そんな状態のまま、無謀にも一軒家を購入しました。住宅ローンは変動金利。しばらくは気にしていなかったけれど、最近の金利上昇のニュースがひとごとじゃなくなってきました。また焦ってネットで調べていたとき、リベ大(両学長)の朝ライブをたまたま見かけたんです。

毎朝ライブで、難しいことを難しく言わず、等身大の言葉でお金の話をしてくれる。聞くうちに「デモデモだって、じゃダメなんやって」改めて思えるようになりました。ずっと後回しにしてきたお金の整理を、ついに本格的に動き始めたんです。
口座整理は「やることリスト」の一番目だった
リベ大で学んだことで、まず頭を整理できました。お金の管理に必要なことは、実はそんなに複雑じゃない。
- 収入と支出を把握する
- 不要な固定費を削る(保険・口座・サブスク)
- 余ったお金を資産運用に回す
この順番でやっていけばいい。でも私には「やることリスト」が山積みでした。保険の見直し、クレカの整理、口座の整理、NISA…。最初は途方に暮れましたが、「一番最初にできることから始めよう」と決めました。そのとき一番最初に着手できそうだと思ったのが、口座の整理でした。
全口座を書き出す作業から始めた
まず、家族全員の口座を紙に書き出しました。通帳を引っ張り出して、アプリを確認して、「あ、こんな口座あったっけ」というものも含めて全部リストアップ。その結果が30口座です。書き出してみて初めて、「自分がどれだけ管理できていなかったか」を実感しました。
残す・解約の基準を決めた
残す口座:毎月使っているメインの口座・引き落としが設定されている口座・住宅ローンの関係で必要な口座
解約する口座:ボーナス特別金利のために作っただけで今は残高がほとんどない口座・何年も動いていない口座・なんで作ったか思い出せない口座


整理してみてわかった「お金の見える化」の力
口座を30個から10個に減らしてみて、最初に変わったのは「お金の不安の質」でした。以前の不安は「なんとなく怖い」という漠然としたもの。今の不安は「楽天銀行の残高があと〇円だから気をつけよう」という具体的なものに変わりました。
漠然とした不安より、具体的な不安の方がずっと対処しやすい。これが口座整理で気づいた一番大事なことです。
まとめ:焦りをエネルギーに変えよう
お金の不安は、見て見ぬふりをしても消えません。でも、向き合うためのきっかけさえあれば、人は動けます。私の場合は「教育費の計算」がきっかけでした。
今日できる第一歩:
- 教育費・老後費用など、将来必要なお金を1つだけ計算してみる
- 「怖くて見ていなかったもの」を1つだけ確認する
- 口座の数を数えてみる
怖くて当然です。でも、知った後の方が確実に楽になれます。



私もまだ整理の途中です。でも、あの日踏み出せてよかったと心から思っています。
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この記事は運営者の個人的な体験に基づいています。教育費の試算や資産運用については、ご自身の状況に合わせてご判断ください。

