この記事でわかること
- 老後2000万円問題ってそもそも何だったの?
- なぜ金額は毎年変わるの?
- コロナで各家庭の支出が減って、必要額も減った話
- 今また増えてきてる理由
- 30〜40代の私たちが今やるべきこと
「老後2000万円」って、もう古い話?
2019年、「老後に2000万円必要」という言葉が世間を騒がせた。
あのとき、ざわっとした記憶がある人も多いんじゃないかな。
私もそのひとり。子育ての真っ最中で、老後のことなんて後回しにしてたのに、突然「2000万円足りない」なんて言われて、頭が真っ白になった。
あれから7年。


「最近は聞かなくなったな」と思ってる人もいると思う。でも実は、2000万円問題の元になったデータ、実は毎年更新されてるんよ。
そしてその金額、毎年変わってる。
そもそも「老後2000万円」ってどこから出てきたの?
2019年、金融庁が「高齢社会における資産形成・管理」という報告書を発表した。
その中に書いてあったのがこれ。
「65歳以上の夫婦2人の無職世帯では、毎月約5.5万円の赤字が出る。これが30年続くと、約2000万円不足する」
計算式はシンプル。
毎月の赤字額 × 12ヶ月 × 30年 = 老後に必要な貯金額
54,519円 × 12 × 30 = 約1,963万円(≒2,000万円)
この「2000万円」という数字は、2017年の総務省「家計調査年報」のデータをもとに計算されたもの。
ポイントは、この調査は毎年行われてるということ。
老後に必要な金額、実は毎年変わってた
総務省の家計調査をもとに計算すると、老後の必要額はこんな風に変化してる。
| 年 | 毎月の赤字額 | 老後30年の必要額 |
|---|---|---|
| 2017年(2000万円の根拠) | 約54,519円 | 約1,963万円 |
| 2022年 | 約22,270円 | 約802万円 |
| 2023年 | 約37,916円 | 約1,365万円 |
| 2024年 | 約34,058円 | 約1,226万円 |
※出典:総務省「家計調査年報(家計収支編)」をもとに計算


びっくりしない?
2022年なんて「老後802万円問題」になってる。2000万円から一気に半分以下。
なんで2022年は802万円まで下がったの?
ここが面白いところなんやけど、理由はコロナ禍にある。
老後の必要額は「毎月の赤字×年数」で計算される。
つまり毎月の赤字が減れば、老後の必要額も減る。
コロナ禍で何が起きたかというと…
高齢者世帯の毎月の支出がぐっと減った。
- 外出自粛で旅行に行けない
- 外食できない
- 娯楽・交際費がほぼゼロに
「使いたくても使えない」状態になったんよね。
支出が減る → 毎月の赤字が減る → 老後の必要額も減る
一時期は「老後資金は黒字」という年まで出てきた。
でもこれ、喜んでいい話じゃない。「たまたま使えなかっただけ」なので、コロナが落ち着いたらまた支出は戻ってくる。
今また増えてきてる理由は「物価高」
2023年以降、老後の必要額がまた増えてきてる。
理由はシンプルで、物価が上がってるから。
食料品、光熱費、日用品…生活費が上がってるのは実感してる人も多いと思う。
問題なのは、年金の増加が物価の上昇に追いつかないということ。
- 2026年度の年金改定:プラス2.0%
- 2025年の物価上昇率:プラス3.2%
つまり、実質的には年金の価値は下がってる(=物価が上がった分だけ年金の価値が目減りしてるってこと)。
「年金が増えた」と聞いても、物価がそれ以上に上がってたら、手元に残るお金は減ってるわけ。
結局、自分はいくら準備すればいいの?
正直に言うと、「○○万円」という数字に振り回されすぎない方がいいと思ってる。
理由は2つ。
① 家族構成や生活スタイルによって全然違う
2000万円の計算は「夫婦2人・無職・持ち家あり」という平均的なモデルで出した数字。賃貸に住んでたり、独身だったり、条件が違えば必要額は変わる。
② 「赤字が30年続く」という前提が極端
実際には年齢が上がるにつれて支出は減っていく傾向がある。旅行や外食も、80代になれば自然と減るよね。
大事なのは「2000万円貯めなきゃ」と焦ることじゃなくて、自分の家計の収支を把握して、今から仕組みを作ることだと思う。
30〜40代の私たちが今やること
老後まではまだ時間がある。でも、だからこそ今が一番大事。
まずやること3つ
① 自分の年金額を調べる
「ねんきんネット」で今の見込み額が確認できる。意外と知らない人が多い。
② 毎月の収支を把握する
老後の必要額は「毎月の赤字×年数」で決まる。今の生活費の把握が、老後の試算にもつながる。
③ 少額でもNISAを始める
時間を味方につけた積立投資が、老後資金づくりには一番効果的。満額じゃなくていい。できる金額からでいい。

まとめ
- 老後2000万円問題は2019年に話題になったが、元のデータは毎年更新されてる
- 2024年の最新データだと、老後の必要額は約1,226万円(総務省家計調査より)
- コロナ禍は各家庭の支出が減って必要額も下がったが、一時的なもの
- 今は物価高でまた増加傾向にある
- 数字に振り回されず、今の家計を把握して仕組みを作ることが大事
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参考:総務省「家計調査年報(家計収支編)」https://www.stat.go.jp/data/kakei/
※本記事は情報提供を目的としており、投資や金融商品の勧誘を目的としたものではありません。

